□おやつを食べよう
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一目見た瞬間にキミが欲しいと思った。
まるで、一目惚れの様だと思わない?
この歳にもなって「一目惚れ」だなんてかなり笑えるけどさ。



そういうのも、悪くないと思うんだ。



「今日は、骸クン」
「また君ですか白蘭…」

午後の丁度おやつ時、決まって白蘭はお菓子袋を片手に骸の元に現れる。

「おやつ食べようよ骸クン」
「君は一体何歳ですか…それにマシュマロはもう食べ飽きましたよ」

お菓子袋、といってもその実中身は殆どマシュマロ…いってしまえばマシュマロしか入っていないのだ。
しかし骸の先程の言葉からしてそれでも毎回白蘭に付き合ってマシュマロを食べているのがよく分かる。

ちなみに白蘭は嫌がらせでマシュマロしか持ってこないのではなく、ただ純粋にマシュマロが好きなだけだ。

「美味しい?骸クン」
「…甘いですね」
「それだけ?」

それだけ、と言われてもその位の感想しかないのだからどうしようもない。

「君は一体何を言えと…」
「え?フワフワだとか、柔らかいなとかぷにぷにだとか」
「全部同じ様な意味に聞こえますが気のせいですかね?」
「え?そう?」




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