□檻の中で愛して
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もう二度と、僕は外の世界に出る事は出来ないのかもしれない。



「どこ見てるの?骸クン」
「…外ですよ」

外?
なんかある訳?
…何もないじゃーん。

茶化す様に、そんな事を言う白蘭。



分かっている癖に。



「はあぁ…暇だね骸クン。遊ばない?」
「結構ですよ。マシュマロでも弄っていたらどうですか?」
「やだな、僕はキミを虐めたいんだよ」

にっこり。
全身から溢れる冷たいオーラとは正反対なその笑顔に、骸は僅かに恐怖を覚える。

「…またですか」
「流石骸クンだね。当たりだよ」

言い終わるよりも先に、白蘭は骸はソファに押し倒す。

情事の、開始の合図。


「…っ、く」
「声を我慢するのいい加減止めなよー。折角いい声してるのに」
「…くふふ…、っ、冗談じゃ、ないですね…!」

あくまで屈せず、どころか睨み付けて不敵に笑ってさえみせる骸に、白蘭は可笑しそうに笑った。

「分からないねぇ…其処まで我慢する必要、どこにあるのさ?」
「…ぁ…っ、なた、には…関係のない事ですっよ…!…っ」




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