□遊戯
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───今は、何月何日何時何分?



君に捕らわれたその日から、僕の刻は君なしでは動かなくなった─…。





「お早う、骸君。朝食だよ」
「…今は朝ですか」
「そうだよ」

窓も何もない部屋。
外の光など一切入ってこない、人工的な光の差すだけのその部屋に、骸はいた。
所謂“監禁状態”にある。
もうかなり長いことこの部屋に閉じ込められている。
今が夏か冬なのか、それさえも最早判別つかない程だ。
逆を云えば、この部屋がそれだけ設備の整った部屋である──という事だ。
それもそうだろう、何せこの部屋は電気も思念の類も一切通さないという、言い換えてみれば骸の特殊な能力をも封じる事の出来る造りとなっているのだ。その位はわけない。

「さあ、お食べよ。骸君」
「……白蘭」
「ん?」
「…僕は死ぬまで、永遠に此処で過ごさなければならないんですか…?」

流石に精神的に辛いものがあったのか、珍しく骸にしてはいつもの歯切れの良さがなく、弱りきった様だった。

「だとしたら、どうするの?」

なかなか意地の悪い返しだとは思うが、それでも白蘭はそんな事を訊いてみる。




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