□優しくしないで
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しくしないで



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いつもフラリと現れては貪る様に骸を組敷き、犯す白蘭。
こんなの今更、慣れてしまった。
毎夜と言わず、朝でも昼でも、骸が嫌だと拒絶しようが我関せずと体を求めてくる白蘭に、最早骸は抵抗する気にもならない。
しかし流石に無理が祟ったのか、骸は発熱してしまい寝込まざるをえなくなってしまった。
ああ我ながら情けないなと思わないでもなかったが、不思議と骸に無理をさせた張本人である白蘭に怒りが沸いてくるという事はなかった。
きっと、どうでもよかったのだ。
抵抗したって仕方のない事だと分かっているからだ。



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真夜中、なかなか寝付く事のできない骸は熱でうだつの上がらない思考で、うつらうつらと考える。
そういえば、骸が熱を出してから珍しく白蘭が一度も自分の元に現れていない。
こんなに長い事彼が自分の元に来ないのも珍しいのではなかろうか。
来なくて良かったかもしれない、と骸は溜め息を吐く。
今のこの状態で白蘭の強姦じみた性行為を乗り切る自信は皆無といっていい程無い。




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