□パイナップルは危険
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暖かな日差しが窓から差し込む昼下がり。
こんな良い天気の日には、お茶を楽しむに限る。
紅茶でも淹れようと椅子から立ち上がった骸は、そういえば、と一人の子供を思い出す。
どうせだから、あの子の分も用意してやろう。
紅茶はまだ早い。
ココアでも作ってやればきっと喜ぶだろう─…骸は心中でそう結論出し、キッチンへ向かう。
するとキッチンには先客がいた様で、それは他でもないしろむくだった。

「…しろむく?何をして…」

骸からはしろむくの後ろ姿しか見えないのだが、何やらもぞもぞしているので不審に思い、骸はそっとしろむくに近付いた。

「!…ママー?」
「おっ…と、しろむく?何を持って…、…!?」

骸に気付いたらしい、しろむくは嬉しそうにはにかんで骸に飛び付く。
そんなしろむくに骸は思わず絆されてしまいそうになるのだが、如何せんしろむくの手には良からぬ想定をさせられる物が持たされていた。

「なっぷるーぱいなっぷるー!ママー!」

嬉しそうに微笑むしろむく。
しかし、その小さな手が持つのは、…明らかにかじられた形跡のあるパイナップル。
しかも、皮も剥かれていないそのまんまの状態の。




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