空
□愛しき狼
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一匹狼な君。
俺は、君の力にはなれない?
「十代目の力になるんだ!」
なあ、獄寺。
「ここで引き下がったら右腕の名が廃るんだよ!!」
ツナの為に頑張るのはいいんだ。
俺だって、アイツの力にはなってやりたい。
だけどさ。
少しは、自分も大事にしろよ?
側で見てる俺が、どれだけ心配しているか知っているか?
まあ、どうせお前は「余計なお世話だ」とか言うんだろうけどな…。
「なあ、獄寺」
「んだよ、野球バカ」
「いい加減その呼び方止めろよなー」
軽く笑うと、獄寺は不機嫌そうな顔をした。
「用がねぇなら話しかけんな」
「用ならあるぜ」
「だったらさっさと言え」
コイツは何回言っても、人の言うことを聞かねえから、
「好きだぜ、獄寺。…だからお前を守りたいんだ」
俺が、お前を守ると決めた。
end…
→後書き