□騒がしい安らぎ
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「ボス、これは…」
「お客様です、ボス!」
「ボス…」


ああ、忙しい。
折角の誕生日もこれじゃあ、休めそうにないな。


ボンゴレ十代目こと俺は、深い溜め息をついた。


マフィアで、しかもボス。
誕生日だろうが休む暇なんてこれっぽっちもありゃしない。
仕方のない事とは言え、やはり愚痴りたくもなる。
ペンを走らせる手を止め、背伸びをしているとドアが開く音がしたのでそちらの方へ顔を向けるとそこに居たのは山本だった。

「…山本?」
「よ」

山本はニカリと笑った。

「どうしたの?」
「いや、ツナ忙しそうだな」
「うん、まあね」

山本はおもむろに懐に手を入れると何かを出して、それを俺に渡した。

「…?何?」
「いいからいいから」

渡された物は、隅に小さく金印のデザインが施されただけの極シンプルな封筒だった。

「これは…」
「開けてみろよ」
「うん…」

言われるままに封を開けると、出てきたのは紙切れ。
一体何だ?と思い、紙切れを捲ると、何かが印刷されている事に気付いた。

「ん…?『二泊三日温泉の旅!最終日には疲れも吹っ飛ぶプロのマッサージ師によるマッサージ付き』…山本?何コレ」




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