□貴方が大好き
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「本当か〜?もっと頼ってくれたっていいんだぜ?」
そう言い、ディーノさんは人懐っこい笑みを浮かべた。
頼ってますとも!
だけど言えるような内容じゃあないし。
「綱ぁ?今日は本当にボーっとしてるなぁ。本当に大丈夫か?」
「大丈夫です!」
「ならいいけどよ…お前はボンゴレの次期ボスなんだから、体は大事にしろよ?」
『ボンゴレの次期ボス』
その言葉がやけに重く感じた。
心配してくれるのは嬉しいんだ。
だけど、義務的な『心配』をされるのは嫌なんだ…。
『ディーノ』さんが『沢田綱吉』という一人の人間を心配して欲しいんだ。
俺が何も喋らなくなったので、ディーノさんは心配気に俺を見た。
「おい、綱…?」
ディーノさんは「どうしたんだ?」と繋げようとしたが、それは叶わなかった。
きっと、この時俺は冷静じゃなかった。
俺は喋りかけたディーノさんの口を、キスをする事によって塞いだのだ。
「綱…!?んっ…ちょっ…」
俺はディーノさんの咥内に舌を侵入させた。
「ディ…ノ、さ…」
「…っ、綱…ひ、とが通ったら…っ、ん」
ここは堂々のまだまだ明るい道端。
いつ人が通るとも限らない。
ディーノさんは慌てて俺を引き剥がした。
「はあ…。綱…?」
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