二人の軌跡
□交換
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「はぁ〜、その服も可愛いわねぇ…」
「そ、そうでしょうか…」
「うんうん!バッチリよ!…ぁあー、あたしも一回くらいお姫様してみたいなぁ〜、なんて…エヘヘ」
「あっ…あの…よかったら…」
―――
よかったら、一日…いや、半日だけでもいれかわってみませんか?
クローゼがそういったのは一日前の事。
丁度明日は一日おやすみが取れる日らしいし、こっちの依頼も簡単なものしか残ってないし……まぁヨシュアもいるから…条件はいろいろととのってはいるんだけど…
「あ、でも…たまにしかないおやすみの日なのにあたしが取っちゃってもいいのかな…?」
「大丈夫ですよ。ギルドにはいろいろな視点から国を見て回りたいからって、依頼もだしちゃいましたし」
「手回し早っ!?」
「だから明日は一日だけ、ヨシュアさんをかしてくださいね」
う、その笑顔は一体…
「んー…でも…あたしだけ何もしないのもねぇ…」
「うう〜……」
う゛…お姫様をこんなに悩ませるって結構きついなぁ…っておもう…
「そうだ!だったら事務のしご」
「あー…多分無理よ、ソレ」
「……」
アハハ…そこで笑顔で固まれるとは…一番つらい…
「でしたら、午前中はくつろいで、午後からはメイドさんたちのお手伝いをするとか…」
あ、それならできそうかも
そして翌日。