頂き物

□ヨシュアの反応
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――どうしてこんな事になったのか。
『ヨシュアの服をエステルに着せてみる』。別に、そこまでは良かった。しかし、『じゃあ交換ね!』と差し出されてしまったエステルの仕事着には正直……涙が出てきそうである。
『エステルのスカートって、短いんだなぁ』とか、いうことをヒシヒシと実感した。何というか、スースーする。……今まで数々のスカートを履く機会に恵まれたヨシュアであったが、ここまで短いのはさすがに経験が無かった。というか、経験したくも無かった。
白のニーハイソックスに、きゅっとウエスト部分を締めるベルト、胸囲は……まぁ当たり前なのだが余ってしまっている。
混浴温泉、シャワー上がりのバスタオル1枚、彼女を腕の中に抱き締めたりと、彼女の体格を見て、触れた事は今までにも多々あったが……こんな生々しい手段で思い知らされるとは正直思っていなかった。
がっくりと肩を落とす横で、エステルは妙に楽しそうだったけれど。


※※※


「着替え完了ーっ!」
そう上機嫌で自室から飛び出してきたエステルは、改めて特筆するまでもなくヨシュアが先程まで着ていた服装。
ノースリーブでタートルネックの黒いタンクトップに、エステルにしては珍しい長ズボン。白いマフラーもしっかり巻いて、無邪気な笑顔を振り撒いている。
「ヨシュアって相変わらず腰細いのね〜。なんだか複雑だわ」
『むぅ』と自分のウエスト辺りに手を伸ばすエステルだが、そういう彼女だって十分細い。タイトな服装ゆえに胸囲だけがやたらと目立つのは、正直目のやり場に困るのだけれど。
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