ハリポタ
□WHITE X’MAS
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「嘘!明日の天気は晴れですって!!」
「え!?ちょっと貸して…えっと…『明日は久しぶりに星空がきれいに瞬く夜になるでしょう』!?そんな…」
談話室の片隅で、日刊予言者新聞の天気予報欄を見て
女子たちが「信じられない…」や「悲劇だわ…」とでも言いたげな種類の感情が含まれていそうな声をあげたり、
肩をがくりとさげて、重い憂鬱な溜め息をつく。
「ねぇハリー、アレは何?」
「さぁ?」
「女ってよくわからないよなぁ」
そんな女子たちから対称的に離れた場所で、
ゴブストーンをしているハリーとシェーマスにロンは尋ねてみたが、
ハリーとシェーマスは一瞬顔をあげて女子たちをみたが、短い返事を返すとすぐにゲームを再開し始める。
「本当何なんだろ…雪が降らないだけでさぁ…」
「わからないかい?ロニー坊や」
ロンの1人ごとに近い言葉にたまたま通りかかったフレッドとジョージが言葉を返す。
「相変わらず乙女心がわかってないなぁ」
「五月蠅いなぁ…じゃあフレッドとジョージにはわかるわけ?」
「ああ」
にやっとフレッド。
「もちろん」
同じようにジョージ。
「じゃあ教えてよ。何でなのさ?」
「「彼女たちはロマンチックなホワイトクリスマスを求めてるのさ」」
「ホワイトクリスマス?別にそんなのいいじゃん…ご馳走食べれればさぁ」
「わかってないな」
「女の子っていうのはそう言うもんなのさ」
「ふぅん?…で、それは何?」
ロンの興味と視線は二人の持っている袋に注がれる。
袋の中にはいつもより怪しいモノが多くはいっていた。
「ん?…ああコレね」
フレッドは自分の持っていた袋をちょっと持ち上げて軽く揺らしながらまたにやにやとしながら続ける。
「ま…気にするな。俺たちの新商品開発に使うのさ。な、ジョージ」
「ああ♪」
「さて、時間もない事だし部屋にもどろうぜ?」
「そうだな。じゃあな、ロニー」
そう言って双子はさっさと部屋にもどっていった。