ハリポタ

□特別
1ページ/1ページ





なぁ覚えてる?
今日は君と僕の

特別な日



今日は朝から気持ちが落ち着かなかった。
準備は完璧だ。
彼女に手紙も出した。
勘のいい彼女にこの準備の事を悟られたくはなかったから
時間と場所を示しただけの簡潔な手紙を。


この空き教室には時計がない。だから普段はあまりつけない彼女から貰った腕時計に目を落とす。
時間が刻一刻と近付いてきている。
心臓が時間が近付くにつれドキドキと激しくなる。


カチャ…

時間より少し早いが控え目にドアが開いた。
ドアからおそるおそる入ってくるのは愛しい君の姿。

僕の姿を見つけると君は安心したかのように微笑んで駆け寄ってくる。


「やぁ、グレンジャー」
「わざわざこんなところに呼び出してなんの用?」
「君なら…わかってるだろ?」
「ふふっ、どうかしら?」


どちらからともなく、二人の唇が重なる。
触れるだけのキス。


「君が好きだ」
「私もあなたが好きよ」
「「これからもずっと」」

まるであのウィーズリーのとこの双子のように二人の声が重なった。驚いたがすぐに二人で笑いだす。

「私たちいつの間にか息がぴったりになったのかしら?」
「そうかもしれないな」
そう言って君をぎゅっと抱き締める。



今日は特別な日。
君と僕が結ばれた日。
だから今日は二人でゆっくり過ごそう。
普段過ごせない時間を少しでも埋めれるように。


>end
>
>
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ