ハリポタ
□Present for...
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ハリーに「おやすみ」と言ってからも、ロンは寝ないで何かいいアイディアはないかと談話室まで降りて行った。
誰もいない談話室は暗く、
たまに薪の燃える音がパチパチとするだけだった。
暖炉の前のソファに座ってアイディアを考え出そうとするも、
どうしても自責の念しかでてこない。
なんで大切な人の誕生日を忘れてたんだろう。
「「何かお悩みかい?」」
「うわあっ」
あまりに突然背後から発せられた声に
ロンは情けないがソファから転げ落ちた。
「兄の声でそこまで驚くなんて全く失礼な弟だな。そうは思わないかい?ジョージ君」
「ああ、まったくだ。せっかく俺たちは親切にもロニー坊やの悩み事を解決してあげようと思ったのにな」
「突然表れるからだろ…。で、何の用だよ。僕は今忙しいんだ!」
「さっき言っただろ?」
「「君の悩み事を解決してあげよう♪ 」」
そして二人は交互に続けて言う。
「どうせハーマイオニーの事だろ?」
「彼女明日誕生日だしな」
「しかしロンはプレゼントを買う金がない」
「だから何かプレゼントになるような物を探してる」
「「違うかい?」」
「うん、そーだよ」
なんだこの双子の兄は。
自分たち間ならともかく弟の考えもわかるってエスパー?
そんな事をちょっと思いながらロンは答えた。