ハリポタ

□ロケットペンダント
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「ああ、二人とも起きたのね?おはよう」

しかしハーマイオニーの目は決してロンを見ない。

「どうしたのハーマイオニー?なんか挙動不信だよ」

「きっと勉強のし過ぎでおかしくなっちゃったのさ」

「ロン、それは言い過ぎだよ」

「心配ないよ。彼女聞いてないから」

ロンの言う通り、彼女はハリーやロンがいる事なんて忘れているようだ。

「ジニーに…ジニーに相談しましょう!!」

それだけ言い残して彼女は部屋から出て行った。


「今日のハーマイオニー一体どうしたんだ?」

「さぁな。ハリー朝ご飯食べに行かない?僕もう腹ぺこだよ」

「そうだね」

そしてハリーとロンは朝食を食べに下に降りていった。
1階に着くとやたらあっちこっちをひっくり返しているフレッドがいた。

「フレッド何やってるの?」
「ああ、ロニー坊やとハリーか。今忙しいんだ。話なら後にしてくれ」

「忙しい…ってだから一体何してるのさ。こんなに散らかして」

「ママが怒るよ?」と続けながら食卓につくと、ロンは朝ご飯のパンに囓りつく。
フレッドはロンの言葉など聞く耳持たずで今度は洗濯物の籠をひっくり返していた。


「やっぱりない…」

一通り物をひっくり返してそうこぼすフレッド。

「何か探し物してたの?」

食後のデザートを食べながらハリーが尋ねる。

「ああ、ちょっとね」

フレッドは心底困ったという顔をしていた。

「大事な物なの?」

「物凄く大事な物さ」

「だったら何でなくすんだよ?」

「………気付いたら落としてたんだよ」

「大事ならちゃんと管理しろよな」

「まーまー、ロン。そんなにきつく言ったらフレッドが可哀想だよ。で、何をなくしたんだい?」

「ペンダント」

「「ペンダント??」」

ハリーとロンの声が見事にハモる。
しかし二人が驚いた内容は微妙に違っていた。

「まさか彼女からの送りもの?」

と、心配そうに尋ねてくるのはハリーだ。

「あーあ…ジョージより先に見つけないとね…」

と、沈んだ声で言ったのはロン。

「ああ…ジョージに見つかったら殺される…」

そしてロンとフレッドは二人揃って盛大な溜め息をついた。
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