三次元短編
□安眠だき枕
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隣で眠ってる浅野さんの体温が心地よく伝わってくる。
心臓はバクバクいっててうるさいのは変わりないけど、なんだか眠れそう。
体がふわふわしてきた。
そうしてあたしはこの日、眠りに就いた。
───次の日
「─ん?…浅野さん?」
ふわふわとした意識の中、誰かに見られてることに感付くと浅野さんしか居ないと思い、うっすらと目を開けた。
するとそこには笑顔がピカピカした浅野さんが居た。
「おはよ、かんち。バッチリ寝顔見させてもらったよ。」
「は…?」
起きていきなり何言ってんだと覚醒しきらない頭で考えると恥ずかしくなって布団を引き寄せて顔まで被った。
「なっ!?ば、バカなこと言わないで下さいよ!!起きて何を言うかと思えば…」
浅野さんは意地悪だ。
こんなことで顔が赤くなるあたし。
起きてこんなこと言うの、純ちゃんくらいなのに…。
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