三次元短編

□イジメも程々に
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かんちが脱走して私のとこに来てる。

さすがにドロドロ空気に原因の子を置いとくわけにもいかないし…。

「大丈夫、かんち?─取り込んでるなか悪いけどさ、私達飲み物買ってくるね。かんち、行くよ。」

動こうとしないかんちの手を掴み控え室から財布を持って逃亡。

いゃあ、あれは無理。

居られない…。

「かんち。ほら、これ飲んで落ち着きなよ。私の奢り。」

「…あ、ありがとう、浅野さん。」

「言っとくけど、私さぁー智秋ちゃんのことメンバーとしてしか見てないし、智秋ちゃんもそうだから、気にしないで大丈夫だよ。何だっけ…?智秋節?まぁ、そんなもんでしょ。てか、私そんな酷い人間じゃないよ。マジで付き合ってる二人を引き裂くわけないし。それに、智秋ちゃんの暴走を止められるのはかんちだけだしね。」

かんちの頭をくしゃりと撫でると苦笑した。

「智秋ちゃんね、かんちが可愛すぎるから、妬かせてみたかったんだって。小学生みたいだよね。」

「えぇっ!!!あたしてっきり捨てられたのかと思っちゃったのに…。おのれ、智秋さん。」

あれ?

案外元気?

笑ってるし、相変わらずリアクションの声は大きい。

でも、巻き込まれる私の身にもなってよ…。

って、言ってる間に王子…?の登場か。

私の役目はここまでかな。

「朱chan!!」

「智秋さん。」

「それじゃ、二人ともお幸せにー。邪魔者は戻るよ。」

んー、これから暑苦しくなるなぁ…。

大丈夫かな…?

ま、とりあえず戻るか。


終わり


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