我愛尓《うぉーあいにー》
□赤い蝶々結びのリボン
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ある晴れた昼過ぎのこと
「あ、いたいた 凛ちゃん!」
『ほぇっ?』
私は隊員達に呼び止められた
『皆さん揃いも揃ってどうしたんですか?』
「実はさ、この前見回り中に可愛い髪留め見付けたんだよね」
そういって十番隊隊長の原田さんがくれたのは、黄色いお花の髪留めだった
『わぁ、可愛いっ!』
「そうだろ、そうだろ!きっと凛ちゃんに似合うと思ってさっ」
原田さんと話をしていると横から他の隊の隊員さんがズイっと入ってきた
「俺はそれよりも凛ちゃんに似合う、髪留め買ってきたんだ」
そういって見せてきたのは小さなうさぎのビーズがついた髪ゴム
『わぁ、これも可愛い』
「俺は凛ちゃんに簪だ!」
「いやいや、俺は───────」
お姉ちゃんのことがあった後だから、
皆が気を遣ってくれたのか、みんな私宛てに
と沢山の髪留めをプレゼントしてくれた
『皆さん、私なんかの為にわざわざありがとうございます』
「なぁに凛ちゃんは真選組の癒しだからね!」
「沖田隊長と副長の虫の居所が悪いときの鎮静剤だからね!」
「是非使ってくれよな!」
大切に使います、と隊員の皆にいって部屋に戻ろうとすると、廊下で土方さんに会った
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