復讐の傭兵

□復讐の少女
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「……あっ…!?」


少女と少年が見た光景は… 家とゆう家は何者かによって破壊され、どこかで火の手が上がっているだろう、どす黒い煙が流れている…無残な姿だった…。


「お姉ちゃん…これ…」


少年は隣に愕然としている少女―姉に震えながら声をかける。


「そ…そんな…。お母さん…お父さん…みんな!」


少女は頭の中が真っ白になった。


(嘘でしょ…村が…村が…)


ふと、村の中心で小さな黒い影があることに気が付いた。
もしかしたら、生存者かもしれない。


少女と少年はその影にそっと近づく、だか、それは違った。


生存者かと思って近づいたやつはよく見ると、手に剣を持ち、その剣は血で赤黒く染まっている。顔が隠れて表情が分からないが長身で見るからに男だろう。
その男は空を見上げながら何かを呟くと、少女達に気付かず、村の奥に歩きだし、…やがて消えてしまった。

  
 
 
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