CLANND×Fate

□出会い
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「じゃあ…俺はこれで」


「うん、さっきの事は本当に感謝してる…縁があったらまた会おう」


そう言って、優しく笑いながら俺の頭を撫で、路地から出ていく智代
うーん…自分より身長低い娘に頭撫でられるって…ま、それより今の事だな…地図地図っと…

















「冬木市…?マジかよ…」


さんざん歩いて地図を見つけた場所はこの都会の町…新都と深山町を繋ぐ大橋の下。
…で、目に入る文字は冬木市、新都、深山町…そして冬木市立光坂高校の文字だった


「あー…映画のセットってわけじゃあねえだろうし…」


現にさっき会った智代はコスプレなんかじゃなく明らかに本物だった…それにこんな町ぐるみのセットなんてあり得ねえし…


「マジでココ…FateとCLANNDの世界…?」


呟く、が誰も答えはしない──だがその結論にたどり着いた瞬間、俺の体の内部のナニカが喜びの声を上げ、それを否定するように体全体に痛みが走る
その内からの痛みに耐えられなくなって地に膝をついて──


「ガ…は…痛え…!」


「なっ…ちょっとアンタ!大丈夫!?」


視界が90°回転した目に映るのはいきなり倒れた俺に仰天して走りよってきた赤い色が印象的な人、声からして女だろうが…ダメだ、目が霞んでよく見えねえ


「ちょっと!なにこんな所で魔力全開にしてんのよ!?」


「魔…力?知ら…ねえ、よそん、なモン…グッ!?」


囁くような声で言われるが…知らない、魔力なんてそんなモノ俺が持っているわけがない…


「……チ、仕方ないわねアーチャー!連れていって!」


体を痙攣させ、マトモに答えられない俺にイラついたのか誰もいない虚空に呼び掛ける、すると俺は「何か」に担がれ凄まじいスピードで移動させられる。


「何…なんだよっ!?」


「…悪いが少し、眠ってもらうぞ」


軽いパニックになり、叫ぶが、突如俺を担ぐ赤い男にそう言われたと思ったら体に鋭い痛みが走り…今度こそ俺は完全に意識を失った…
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