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□恋に浮かされて
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「もう無理をしてはいけませんよ」
「はい」
やけにニコニコしていたマダム・ポンフリー。
俺は医務室から早々に退散して、通常授業に戻った。
まだ本調子じゃないけど、今日はそんなに体力のいる授業は入ってない。
「ぁ・・・」
廊下を一人で歩いていると、あのプラチナブロンドを発見した。
あちらも一人で歩いていたようで、すぐこちらに気が付いた。
ちょっとだけ眼を見開いた先輩に、俺は小さく笑いかけた。
「っ///」
ふいっと顔を背けてしまった先輩に、俺は苦笑する。
流石に、先輩に対して『彼女だったら〜』発言は不味かったかな?
しかもあっちはスリザリンでマルフォイ家。
うーん。
我ながら天晴れな図太さ。