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□恋に浮かされて
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「冗談ですよ先輩。覚えてますよ」
「っ!」
眼を見開いてコッチを見る先輩。
あ、可愛い。
「そうだ。なんだったら、もう一回言いましょうか?
先輩が彼女だったらとてもいいんでしょうね」
「・・・///」
顔を真っ赤にして停止する先輩。
あ、動かない。
ん?フルフル震えだした。
「だ、誰が言えといった!!!!!」
すぱーんっと頭を叩かれる。
わぁ・・・・・・自分でも吃驚するぐらいいい音がした。
そして地味に痛いっ。
「痛っ・・・・・・・・・ぁ、いえ・・・すみません」
ちょっと反論しようと思ったけど、先輩の眼光が恐ろしかったのでやめた。
「わ、私はもう帰る!!!!!」
「えー?もう少しゆっくりしていってくださいよぉ!」
「う、煩い!!!!!」
そういってつかつかと歩いていって扉を開け放つ先輩。
「わ、私でよかったら彼女にでもなんでもなってやる!!!!!」
「へ?」
バタンッ!!!!!!!!!
扉が壊れてしまうのでは無いだろうかという勢いで閉じられた。
俺は、その場でしばらく停止。
「・・・・・・・・・・・・わぉ」
俺が言えたのはそれだけ。
よし。
明日、先輩を正式にGETしにいこう。
やばい。
体中が熱い。
また熱がぶり返したか?
END
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