書庫
□筆頭の時間(幸せな刻の小十郎視点ver)
1ページ/6ページ
〜筆頭の時間〜
『小十郎、今日は戦はOffだ。俺は出掛ける』
政宗様が休みを言い渡す。
『お待ち下さい政宗様。政宗様の行くところ、この小十郎もお供させて頂きます』
『小十郎、俺はOffだって言ったろ?お前はお前の好きなことをやれ』
『それは承知致しております。
ですが政宗様は奥州を束ねる身。1人で外出など危険でございます』
『何も俺は奥州からでるとは言ってねえ。
自分の領地を見てまわって何が悪いって?
それともお前は、この奥州は誰かが1人で歩くには物騒な土地だとでもいいたいのか?
答えろ、小十郎!!』
政宗様は有無を言わせぬ眼光を放つ。
『そのようなこと滅相もございません。奥州は平和な土地にございます』
『わかってんじゃねーか。んじゃ、俺の留守を頼んだぜ』
『かしこまりました』
政宗様は1人で城を後にした。