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□旦那の時間(幸せな刻の佐助視点ver)
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〜旦那の時間〜
夕方、1つの仕事が片付いて城に戻ってきた。
『さすけ〜、さすけはおらぬか〜?』
大きな声で旦那が俺を呼んでいる。
そんなおっきな声出さなくても、俺様忍びだからどんな小さな声だって聞こえるぜ?
『はいは〜い、俺様参上。旦那呼んだ?』
でもちゃんと疑問系で応える。
それが忍びの思いやり。
『おぉ、佐助帰っておったか』
えっ、旦那は俺様が帰ってきたの知ってて呼んだんじゃないの?
『えっと、あの、その、そっ、某、明日休みになったゆえ、実家に帰ることにした。それを佐助に報告しようと探してたでござる』
ちょっと旦那ー、前半しどろもどろな上に顔が真っ赤っか。
俺様にそんなわかりきったウソなんかつかなくたっていいのに、事実を言うのが恥ずかしいなんて、ほんとに旦那はウブなんだから。
まっ、そんなとこもかわいんだけどね。
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