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□幸せな刻(ダテサナ/ラブラブ/政宗視点ver)
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『熱ならあるぜ』
心配して欲しくてわざと嘘をつく。
『まことでござるか、政宗殿。風邪を甘くみては大変なことになるでござる。
某、今日はもうおいとまするのでゆっくり休んでくだされ』
アイツはスッと立ち上がり部屋を出て行こうとする。
『行くな、戻ってこい』
『でも政宗殿、風邪が……』
どうしたらいいのかわからず、オロオロとしだすアイツ。
その姿に、戦場の赤い死神と呼ばれてる面影はどこにもない。
『さっきのは嘘だ。俺が風邪なんかひくわけないだろ?』
『なっ、ウソだったのでござるか!?某は本気で『悪かった』
アイツの言葉を遮るように俺は謝罪の言葉を口にする。