書庫
□旦那の時間(幸せな刻の佐助視点ver)
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『久々の“実家”で嬉しいからって、ちゃんと次の日には戻ってきてよ?』
『そんなの当たり前でござる。某はおやかた様の為にこの命ある限り戦うでござる』
あっ、ヤバい。おやかた様で旦那に火がついちまった。
あーぁ、こうなった旦那は長いんだよねー。
『旦那、旦那。それはもう充分わかったから。早くしないと“実家”の人、首をながーぁくして待ちくたびれちゃうよ?』
『うわぁー、それはマズイでござる。
では佐助、留守は任せたぞ』
『はいはーい、旦那気をつけて行ってきてねー。
実家の家主さんによろしくー』
慌てて出掛ける旦那に、俺はヒラヒラと手をふる。
『さぁーて、俺様も出掛けますか』
旦那の姿が見えなくなってから、1人呟いた。
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