Original
□嘘から出たまこと
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初めて言ったのはいつだったか
気持ちもないのに
その場のノリでかわいいとか好きとかいっちゃって
君が顔を真っ赤にしたのを覚えてる
その反応がおもしろかったから続けてみたんだ
君は冗談だと気づいて、怒って
その反応もまたおもしろくて
ことあるごとに言うようになる僕を
受け流すことにだんだん君はうまくなっていく
なぁ
今さら本気になったなんて信じてもらえるかい?
本気だと気づいてから言った言葉は
なぜだか今までよりもっとしらじらしくて
君は相変わらず笑って受け流して
僕は今さら好きという言葉の重みを知ることになる
今さら本気だと思ってももらえなくて
君はもう他の男に心を奪われようとしてる
顔でも赤くして
言葉につまりながら言えればいいのに
これまでの習慣という枷が僕にまとわりついてきて
今日も相変わらず軽く愛の言葉を君に投げかけてる