BLEACH

□記憶のない彼女
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「…どなたですか?」

ルキアが放ったその言葉に
呆然とする俺



「記憶喪失?」

ルキアが?

俺は浮竹隊長の部屋でルキアのことについて話を聞いていた

「この前、朽木と戦った虚が記憶を忘却させる能力を持っていてな
とても手強く、朽木はなんとか勝利したのだが、その代償で記憶喪失になってしまったらしい」

辛そうに話す浮竹隊長

「自分のこともわかんないんすか?」

「そうだな…自分や周りの人、過去の記憶、それらすべてを忘れてしまっている」

「そんな…」

対面したときのルキアの表情を思い出す

あんな他人を見るような目で俺を見るなんて
俺のことがわかんねぇのか

俺は胸が痛くなった


「でっでもっ元に戻りますよね!?」

「そうだな…剣の使い方や知識は覚えているみたいだし
普通の記憶喪失なら
周りがたくさん接することによって思い出すかもしれないよ」

そう優しく話す浮竹隊長の言葉に安堵する


絶対俺が思い出させてやる

俺は強く胸に誓った


その熱意もあってか
俺は朽木隊長にルキアの記憶回復の世話係を任された

記憶を思い出させるのなら近い存在の者が接するのが良い…
彼氏の俺だってことだ

…それは俺が勝手に思ってるだけかもしれねぇが
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