キリリク
□3000 Hit 若様
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【劣等感と書いてキミと読む】
玲央視点
「僕のこと?」(暁)
「さぁ誰のことだろな」(玲)
軽く唇の端が上げる
不敵な笑みの方が¨オレ¨には合ってる。
落ち込む暁に内心ため息。
ったく
考え過ぎなうえ、ネガティブ思考なのは変わらないな
表情を曇らせた暁を軽く叩く。
「なんで叩くの!?どうせ僕は」
「暁ー!」
「馬鹿猿が呼んでるぞ」(玲)
少し離れたグランドのフェンスの向こうから手を大きく振り回している存在不純物を指差す。
「天国のことそろそろ名前で呼んでやって;」(暁)
「却下」
困ったような顔でされたお願いを一刀両断する。
「暁ー!!」(猿)
「今いくー!!」(暁)
走り去っていく背中をなんとなく見つめた。
「…ばーか」(玲)
アイツの側で笑う暁は少し眩しそうに眼を細めている。
「お前は俺とは違うんだよ」(玲)
天国と同じくらい馬鹿でリアクションがデカい
眩しい生き物
「また一人か」(犬)
「お前が来たせいで二人だけどな。一人と一匹か?」(玲)
いつも唐突に現れる最近懐かれたワンコをふりかえる。
俺を瞳に映して
ふっと笑うコイツの顔はわりと好きだと思う
・・・俺も末期か
いや
「馬鹿と病原菌に出逢った時点で終わってたな」(玲)
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