キリリク
□お誕生日SS
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バーンと生徒会室の扉が開けられる。
「じゅーん!」
一人、遅くまで作業していた潤は、手をとめて突然の来訪者を迎える。
「悠哉?どうかした?」
「あいつら(和たち)知らね?」
「見てないなぁ」
「そっか」
悠哉は、慣れた様子で潤が作業している机の端に腰掛ける。
「二人ってのも、久しぶりだな」
「だっけ?覚えてねぇわ」
「悠哉の記憶力で?嘘つきだなぁ」
楽しげな二つの声が、部屋を満たす。
「あの時も悠哉の誕生日だった・・・」
そっと潤の手が、流れる紫色の髪を滑っていく。
「最初に祝ってくれたんだよな」
「クスッ覚えてたじゃん」
悠哉は滑っていく白い手を、じっと見つめていた。
「まだそのネタ引っ張るのかよ//」
「悠哉が覚えてないって言ったからだろ。まだって言うほど過去じゃないし」
「・・・・・・///」
ふてくされた悠哉の横顔に微かな笑い声を上げ、その頬にキスを送る。
「HAPPY BIRTHDAY YUYA♪」
「〜〜〜ッのぉ!英国育ちがぁぁあああ!!!」
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