キリリク
□123Hit 耀佐様へ
1ページ/4ページ
【旅の始まり】
二人の美少年は呆然とそこに立っていた。
「なぁ、此処ドコよ?」
腰までかかる黒髪の少年が前を見つめたまま、隣の少年に問い掛けた。
「僕に聞かれても(^^;)」
先の少年より少し茶色がかった髪の少年は、甘さを含む端正な顔立ちで、これまた前を見つめたままそれに答えた。
「だよね〜」
少し女っぽい話し方だが、けしてオ○マと呼ばれる人種ではない。正真正銘オンナだったのだ性格は別としても、数分前までは。
「さて、どうすっかな」
「やべぇ僕たちどうしたっちゃろ」
平然とする髪長のクール美人とは反対に不安げな髪が短め(前髪ちょい長)の美形ヤンキー。
「僕不良じゃない!!」
「いや、見た目まんまだろ」
「Σ( ̄□ ̄;)」
二人の名は小澤 留衣(高1)と斉藤 麻美(同じく高1)である。どちらがどちらかと言うと・・・
「小澤〜(泣)なんでそんな平気な顔してんのぉ」
「考えんの面倒じゃん。斉(サイ)ハゲるぞ?」
「マジすか!?」
言うまでもないだろう。