キリリク

□123Hit 耀佐様へ
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【旅の始まり】


二人の美少年は呆然とそこに立っていた。


「なぁ、此処ドコよ?」


腰までかかる黒髪の少年が前を見つめたまま、隣の少年に問い掛けた。


「僕に聞かれても(^^;)」


先の少年より少し茶色がかった髪の少年は、甘さを含む端正な顔立ちで、これまた前を見つめたままそれに答えた。


「だよね〜」


少し女っぽい話し方だが、けしてオ○マと呼ばれる人種ではない。正真正銘オンナだったのだ性格は別としても、数分前までは。


「さて、どうすっかな」

「やべぇ僕たちどうしたっちゃろ」


平然とする髪長のクール美人とは反対に不安げな髪が短め(前髪ちょい長)の美形ヤンキー。


「僕不良じゃない!!」

「いや、見た目まんまだろ」

「Σ( ̄□ ̄;)」


二人の名は小澤 留衣(高1)と斉藤 麻美(同じく高1)である。どちらがどちらかと言うと・・・


「小澤〜(泣)なんでそんな平気な顔してんのぉ」

「考えんの面倒じゃん。斉(サイ)ハゲるぞ?」

「マジすか!?」


言うまでもないだろう。
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