蒼白の部屋
□ご主人様とペット学園
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〔Side 三橋〕
三星が嫌で西浦に途中入学した…
三星よりは楽だと思うよ
けど面接の時に変わった風習があるって言ってたけど…
何なんだろう?
まぁ…行けば分かるだろう
学校に向かう
『君見かけない顔だね…何年生?』
『今日…から…西浦に転入してきた…三橋です…一年です』
『そっか…今日なんだ〜この学校の風習知ってる?』
『知りません…』
『ペット制度て言うのがあるんだよ…ペット制度って言うのは…マスターかペットを決めないと授業中居眠りやノートとってなかったりすると減点になるんだ…だからマスター=ご主人様かペット=下僕を決めないとあんまり良くないらしい…』
『じゃあ…マスターかペットがいたら居眠りしても平気なんですか?』
『うん…平気だよ…最悪…マスターかペット居ないと停学処分にされちゃう…』
『そうなんだ…名前はな…何ですか?あなたの…』
『俺の名前は浜田 良朗ってんだ…留年して一年だけど…』
『そっ…そうなんだ』
『まぁ…話はこれくらいで…マスターかペット居ない人は遅刻も減点だから…早く行かないと…君は…』
『浜田さん…は…居るんですか?…マスターかペット…?』
『居るよ…無愛想なペットがね…』
浜田さんは少し暗くなりそう言う
『変な事言いましたか?』
『気にしないで…まぁ…良いんだけど…なぁ…三橋君は急がないと間に合わないよ』
『お…俺…の事は三橋でいいです…』
『じゃあ…俺は君の好きに呼んでよ…』
浜田さんは微笑んだ
『浜ちゃん…って呼んで…いい?』
『おぅ…そんじゃあ…また後で…』
浜ちゃんは学校とは反対方向に行ってしまった
俺は急いで学校に向かう
学校の校門をギリギリで抜けて教室まで走る
ちょうど先生と会った
『今日から転入してきた…三橋君だよね?』
『は…はい』
『これから教室に向かうところなら一緒に行こうか…』
『は…はい』
先生について行く
一年九組が俺の…教室らしい…
『今日から転校生がいるぞ』
『み…三橋…廉っていいます』