蒼天の部屋
□赤い月の日は
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〔Side 勇人〕
赤い月の日は少し気分が重い…
隣に誰か居て欲しくなる…
文貴…会いたいよ…今すぐ…
俺は文貴にメールを送った
「寂しいよ…文貴…会いたいよ…」
ブーンブーン
『メールかな…』
最近家でもマナーモードにしてるから…
携帯を見ると水谷文貴と出ていた
電話だ
『もしもし…文貴…』
【急にどうしたの?あんなメール送ってきて…勇人】
『寂しい…』
【勇人は寂しがり屋さんだね】
『うん…文貴…今から来てくれる?』
【勇人の親さんはいないの?今日】
『うん…だから…お願い』
【分かったよ…今から行くから待っててね…勇人】
『うん』
電話を切り…文貴を待つ
待つ間…月を見ていよう…
月が赤い…赤い月はあんまり好きじゃない…見てると寂しくなる…でも文貴が来るまで見ていよう
赤い月の日は昔の彼氏に振られた頃に一度見たな…
あの時俺は誰からも愛されてないんだって感じて以来…
赤い月を見るとそれを思い出すからあんまり好きじゃない…
今の彼氏…文貴は俺のワガママをメンドクサイと思わず大体は聞いてくれる