蒼天の部屋

□忘却…虚空の向こうに
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『何で…オレ…こんなとこに…いるんだろう…』

探してるはずなのに見つからない…見つけたいのに知りたくない…知りたくないのに知らされる…

『阿部…君…』

オレはその一言だけ言って病室を後にした…泣くことしか出来なかった

阿部君はオレを庇って刺された…他校の生徒がやったらしい…阿部君は死んではいない…意識不明なだけ…

『三橋…』

花井君はオレを止めてくれた…

『は…ない…君…放…して…』

病室の外で田島君…水谷君…栄口君…巣山君…西広君…沖君…泉君…浜ちゃん…が待っていた

『三橋…どこ行くんだよ?…ゲンミツに…』

『三橋…行ったらだめだ…』

『行くなよ…三橋…』

『駄目だよ…三橋…』

『行くなっ…三橋…』

『ゴメンねっ…花井君…田島君…浜ちゃん…泉君…水谷君…栄口君…』

花井君は何も言わずに手を離した

オレは病院を後にして…阿部君には悪いかも知れないけど…オレは復讐を決意した

外は凄い雨…オレはびしょ濡れになりながら…阿部君を刺した…生徒がいる…他校に向かった

そこについてすぐに阿部君を刺した生徒を探した

その人は平気な顔して野球部の部室にいた…

『どうして…』
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