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□一方通行?それとも…
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「ただいまー」


帰ってこない声、虚しく自分の声が吸い込まれていくだけ


「なんだよ…またいないの」


理由はわかってる
愛人のところに行っているからだ


同じ家に住んで同じ部屋の同じベッドで寝てるのに

いつもひとりぼっち


昔は側にいて夜から朝までずっとリボーンの腕の中だったのに

「何で帰ってこないの…?」


正確には毎日家に帰ってきてはいる
けれど2人の仕事上なかなか時間が合わないためその姿をもう一週間もみてない


帰ってくると残されているメモ


『朝には帰る。
愛しているmio vitello(俺の子牛)』



「愛してるなんて…」


嘘つき



同居するときだってそうだった。俺が話を推し進めたからこうして一緒に住んでいられる

俺ばっかリボーンを愛してる


リボーンの中の俺の存在なんてきっと愛人以下なんだろう


「幼なじみだから俺のことはっきりと拒絶しないんでしょ?」


涙が出そうになって酷く寂しくて切なくて



部屋に置いてあるリボーンの帽子をそっと手にとって抱きしめた




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