小説(リボーン)連載
□遊園地T
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「遊びたい!!」
そんなツナの一言が、この状況を作った。
ここは遊園地。
ボンゴレファミリー(+α)は収集されていた。
…ヴァリアーも一緒に。
3日前。
「もうヤダ―――ッ」
とうとう机に突っ伏したツナ。
その下にはマフィアについて事細かに書かれた書類。
そう、勉強中だったのだ。
今日はたまたま室内で勉強だが、ほとんどは外で修行の日々である。
ツナとて遊びたい盛りの中学生。
さすがに我慢の限界にきていた。
「何やってんだツナ。後半分残ってるぞ」
スパルタ家庭教師のリボーンから厳しい御言葉。
「もう、ここんとこ勉強か修行じゃないか!!ちょっとは休ませろよ!!っていうか遊びたい!!」
「……確かに、このままやってもあんまり伸びねーか」
…休みが大切だとわかってくれたのだろうか。
だがしかし、悪名高いリボーンのこと、そんな甘くはなかった。
「んじゃあ今度の日曜、遊びに行くぞ」
「マジで?!」
リボーンらしくない。
こうも簡単に了承してくれるなんて。
「遊園地に行くぞ」
「はぁ?!遊園地?!」
「遊びたいんだろ」
「あ…いや…まぁ……」
何故場所を指定されなければならない。
だが単純なツナは、まぁいいかと深く追求しなかった。
ただ、もうマフィアランドは止めてくれとリボーンに頼んだ。
あんな所はもうごめんだ。
だがあっさり「普通の遊園地だぞ」と言われ、拍子抜けしてしまう。
かくして、ツナの日曜の予定は遊園地に決まったのだった。