小説(リボーン)短編

□出会えた奇跡
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並中校舎は着々と雲雀の服を脱がしていき、ついにベルトを取ってズボンをずり下ろした。
これにはさすがに暴れないわけにはいかない。
 
「何してるのさ!!冗談は嫌いだよ!!」
 
「冗談じゃねーって。お礼だよお礼」
 
「僕はこんな事してほしくない!!」
 
「だっておまえ、真面目だからどうせ1人でシてねーんだろ?俺がシてやるよ」
 
「………何を…?」
 
「……………」
 
並中校舎は一瞬固まり、それから軽いため息をつく。
 
そして容赦なく続きを始めた。
 
 
「そっか、おまえそこまで真面目だったんだな。他の奴らなんて学校でヤってるのも珍しくないぜ?」
 
「……?」
 
意味不明だと言わんばかりの雲雀に「すぐわかる」とだけ言い、ついに下着をも脱がしてしまった。
 
そしてまだ発達途中な彼の中心に舌を這わせる。
 
「やっ、何でそんなトコ舐め……?!」
 
「大丈夫、気持ちいいから」
 
「どこが……アッ…」
 

身体は力が入らないし下半身はおかしい。
全身が火照るのがわかった。
 
 
並中校舎は容赦なく扱き続け、ついにはそれを口に含んだ。
 
「ちょっ、やめ…ァンっ、ヤ………っ」
 
じゅぱじゅぱと吸われ舐められ、雲雀は確実に絶頂へと近づいていた。
 
手足はだらっと垂れ、欲望に身を任せる。
それしか出来ないからだ。
 
 
「人間の身体っていいよなー。こんな事も出来んだもんな」
 
「何言って……ンっ」
 
「そろそろか?イっていいぜ」
 
頂点をカリッと少し咬む。
 
その瞬間、雲雀は一際高い声を出して絶頂した。
 
 
そしてそのままソファーにくたりと倒れ込む。
 
遠ざかる意識の中、耳元で囁かれた言葉を最後に雲雀は完全に意識を手放した。
 
 
 
 
 
 
 
 
目が覚めるとそこには自分以外誰もおらず、ほぼ全裸状態だったはずの身体にもきちんと制服が着せてあった。
 
 
「…………」
 
 
夢……だったのかもしれない。
 
そうだ、並中の校舎が人に化けるなんてありえない。
 
今日は開校記念日だから……だから少し変な夢をみただけだ。
 
 
「………」
 
 
それでも、どんな形にせよ何をされたにせよ、会えて嬉しかった。
 
 
例え夢の中でだとしても……。
 
 
 
 
 
 
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