小説(リボーン)連載

□お泊まりU
3ページ/5ページ

 
まだ何か言いかけた山本に、今までにないくらいの深いキスを贈る。
 
 
「んっ……んん―――っ!!ふっ、う………はぁ…はぁ……」
 
 
息つぎも上手くできず、まだ呼吸が整わない山本。
 
そんな彼を愛しそうに見つめながら、スクアーロの手は山本の服の下へ滑り込み、上半身を撫でるようにして上へ進む。
 
 
「ちょっ、冷たいっ」
 
 
それに気づき抗議するが、そんな言葉もあっけなく無視された。
 
あっという間に目当ての突起に辿り着く。
そこを指の腹で撫でられ、ビクッと体が反応した。
 
 
「なっ…何?!」
 
固くなった突起をさらにコリコリと弄ばれる。
 
 
「んっ……な…なんか………変、だよ…スクアー、ロ……」
 
 
そう言ってスクアーロの手を退けようとするが、あっさり片手で両手を捕まれてしまった。
そして「すまねぇが少し我慢してくれぇ」と言い、山本の両手首を、先程風呂上りに肩にかけていたタオルで縛る。
 
 
 
「ちょっとっ……」
 
 
焦る山本。だがさらに、その縛られた手を頭の上でベッドにくくりつけられてしまった。
 
安心させるように軽くキスを贈り、スクアーロはまた胸を愛撫し始める。
 
すでにタンクトップはギリギリまで捲し上げられていて、小さな尖った突起が2つ、元気に主張していた。
さらにそれをレロっと舌で転がすと、また体が反応してしまう。
しかも彼の長い髪が肌をくすぐり、もどかしいような変な感覚を覚えた。
 
 
初めて、山本から甘い声が漏れる。
それに自分自身で驚いたのか、思わず開きっぱなしだった口を閉じた。
 
そんな様子を見て口元に弧を描き、スクアーロは片手を山本の短パンの下へ這わす。
すでに少し勃ち上がっているペニスをぎゅっと掴んだ。
 
 
「ひぁっ?!」
 
 
みるみる大きく勃ち上がるソレをさらに扱く。
 
 
「んんっ……は、ぁっ……ぁあっ……」
 
 
先程とは比べ物にならない快感に身をよじる山本。
しかし両手を縛られて上で固定されているため、大して動けない。
 
やわやわと優しく揉んでいた手が、ふと先端にカリッと爪を立てた。
 
 
 
「っっっぁ―――……!!」
 
 
 
体をのけ反らせ、山本は思いっきり白濁を放出した。
 
 
――ビュルルルッ
 
 
勢い良く飛び散るモノ。
 
そしてまだ軽く体を痙攣させながら放心状態の山本。
 
それから目尻に涙を浮かべ、しまいにはポロポロと泣き出してしまった。
 
 
これに焦ったのはスクアーロ。
まさか泣かれるとは思っていなかった。
 
 
「た、武…その……まさか泣くほど嫌だとは………」
 
そんな焦り焦りのスクアーロに、違う違うと山本は首を振る。
 
 
「そ…じゃなく、て……俺…お漏らし、しちゃっ…て……」
 
 
1秒…いや、2、3秒、スクアーロは固まった。
 
それからなだめるように山本の涙を舐め取り、そっと尋ねる。
 
 
 
 
 
「まさか、おまえ…自分でシた事ねーのかぁ?」
 
「な…にを…?」
 
 
 
「…………………」
 
 
 
ちょっと待てちょっと待て!!
コイツ中2だろぉ?!中2っていやぁもう……いや、まだの奴もいるかぁ…。
武の事だしなぁ、まだでも不思議はねぇかもなぁ…。
 
などと多少混乱しながらも現状を把握してきたスクアーロ。
説明不足だった自分を反省した。
 
 
 
 
「武ぃ…それはな、小便じゃねぇ」
 
「え?」
 
「見てみろぉ」
 
そう言って山本の目の前に、先程の白獨のついた手を見せた。
 
 
 
「し…白い…」
 
「これは精液、さっきのは射精だぁ。何も変な事じゃねぇ。おまえが健全な証拠だぁ」
 
スクアーロはその手をそのままに、顔を近づけて本人の目の前でその白いモノを舐める。
 
 
――じゅるじゅる
 
 
わざと音をたてて丹念に舐め取った。
 
 
「だッダメだ!!汚い!!そんなの舐めんなよスクアーロっ」
 
それが排泄物ではないとわかっていても、やはり同じ場所から出たモノ。
もちろん汚いし、何より恥ずかしい。
 
だがスクアーロはやめようとしない。
それどころか「おまえに汚ぇトコなんてねぇよ」と言いながら、なんとペニスに舌を這わせてきた。
 
短パンなど当に脱がされている。
 
そして山本はあっけなくイってしまった。
 
 
 
まだ呼吸が整わないでいると、ふと下半身、主に後ろの方に違和感を覚えた。
 
次の瞬間――
 
 
 
「痛っ!!」
 
 
軽い痛みが走った。
 
そして何かが入っているような異物感。
 
いつのまにか部屋を薄暗くされた中見ると、スクアーロの手が自分の尻に伸ばされていた。
 
驚いて叫ぼうとしたが、ふと、彼の下半身が目に入る。
 
ズボンの上からでもわかるほど、そこは勃っていた。
 
 
 
「スクアーロ、手っ、タオル解いてっ」
 
 
スクアーロは躊躇いながらも、涙目で懇願されては逆らえず、結局拘束を解いた。
 
やっと自由になった手を、山本は躊躇せずにスクアーロの股間へ持っていく。
 
 
 
「武??!!」
 
 
ビックリして山本を見ると、赤くなりながらも興奮したような顔をしていた。
 
「スクアーロもつらそう。これってさっきのを出せば楽になれんだろ?」
 
そう言ってさらに扱こうとするが、またさらなる痛みがやってきてその手の動きが止まる。
 
 
 
「スク、アー、ロ…?やっぱり……」
 
「わかるかぁ?おまえのケツの穴ん中に今俺の指が2本入ってる」
 
 
さらに3本目を入れにかかる。
先程の山本の2回目の射精で、潤滑油を使わなくて済みそうだった。
 
 
 
「どうしてそんなっ……汚いっ」
 
「さっきも言っただろぉ、おまえに汚ぇトコなんてねぇ。……少しツライかもしんねぇが、我慢出来るか…?」
 
 
切なそうに言われれば、山本だって断れない。
 
それに、なんだか段々と予想がついてきた。
 
 
 
「スクアーロが…今から、俺ん中に、入んだろ…?」
 
 
「……あぁ」
 
 
もしかして断られるかと思っていたスクアーロに、予想外の言葉が返ってきた。
 
 
「それって…、男同士でも、1つになれん、だよ、な…。なんか、スゲェ嬉しい、のなっ」
 
 
少し苦しそうに、だが明らかに嬉しそうに微笑む山本。
 
それに、スクアーロの理性は切れかけていた。
 
 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ