小説(リボーン)連載
□遊園地[
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折り返しを過ぎ、妙なコーナーに入った。
看板を見ると、ふる里の動物、と書いてある。
どうやらその土地の動物達がいるらしい。
確かに、入るとタヌキやらキツネやらがいた。
「了ちゃ〜ん、何だかここジメジメしてて薄暗くて怖いわぁ〜」
「スッキリしないが、怖くはないぞ?」
「きゃあ、了ちゃん男前〜っ」
そう言ってぎゅ〜っと了平の腕にしがみつくルッスーリア。
本当は怖くなどない事くらい、しがみつかれた本人意外はわかっている。
あえてつっこまないのだ。
すると、ベルがはしゃいで獄寺を引っ張っていく。
着いた先には、キツネが。
「何だよ、いきなり」
「隼人っ、これ隼人にそっくり!!」
「はぁ?………ホンドギツネ…?これがか?」
「うんっ。ちょっと意地っ張りそうなトコとか、ツンデレそうなトコとか」
「って、それ褒めてねーぞ」
でも良く見てみると、どこか自分と似ている気がしなくもない。
柵で囲われているのが、少し不自由そうで昔の自分のようだった。
ホンドフクロウと書かれた看板の前には、ランボを抱き上げたままの骸の姿が。
「これ、骸に似てる!!」
「この…目の座ったフクロウが…ですか?」
「うんっ」
どう見ても似ているとは思えない。
それにフクロウならここにはいないが真っ白い目がクリクリしたフクロウの方が綺麗だし見た目もいい。
だが、そこは骸。
ランボに似ていると言われればもちろん喜んで頷く。
「ありがとう、ランボ」
愛する仔牛が第一、自分の意見はその次である。