気まぐれ小話

□英語の学び方
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「I finish my homework…………ん?」
 
そこでシャーペンを持つ手が止まる。
 
ツナは自室で、明日までの英語の宿題に追われていた。
 
 
 
「“I finished my homework.”だ」
 
「あ、そっか、過去形だ」
 
慌ててfinishの後にedを付け加える。
 
 
「―――って………は?!ザンザス?!何でいるの?!」
 
いつの間にかベッドでくつろぐように座っている自らの恋人。
 
「んな簡単なのもわからねぇのか」
 
「だってまだ中2だよ?てかザンザス、日本語に加えて英語も出来たんだ…」
 
「当たり前だ。今時英語なんざ足し算くらい出来なきゃなんねぇ事だぞ」
 
それは…ちょっとオーバーだと思う。
口には出さないが。
 
 
 
「大体、何しに来たの?ってかいつ来たの」
 
「おまえがappleすら書けなくて調べてたらへんからだ」
 
「って最初からじゃん」
 
第1問目にあった問題だ。
 
 
 
「教えてやろうか」
 
「………どうせ頭の作りが違うから意味ない気がする…」
 
「俺だって最初から出来た訳じゃねぇ。特に文法なんかを覚えんのにいい方法がある」
 
これは、聞いておいて損はないかもしれない。
 
「何?」
 
「例えば……“Tunayoshi is crying. It is cute.”=“It is cute that Tunayoshi is crying.”……と、こんな具合だ」
 
「…え〜っと……流暢すぎてよく聞き取れなかったんだけど……俺の名前入ってなかった?」
 
「あぁ。自分の好きな文を作って、そこから過去形やら倒置やらをすりゃあいい」
 
「あ、なるほど〜」
 
「作ってやろうか」
 
「あんまり難しい文にしないでよ?」
 
「任せろ。“My sweetheart is XANXUS. I love him.”どうだ、これを繋げてみろ」
 
「……え〜っと……My…何?やっぱり聞き取れない……けど、今度はザンザスの名前が入ってた気が……」
 
「訳は“私の恋人はザンザス。私は彼が大好きです。”だ」
 
「はいぃ??!!」
 
「最高の文だろ」
 
「全っ然!!てか、じゃあさっきのもそんな文……?」
 
「あれは“綱吉が泣いている。それは可愛い。”だ」
 
「何それ―――っ?!」
 
「俺はコレで英語はバッチリだ」
 
「信じらんない!!………てかいつの話だよ?!その時まだ会ってないよね?!」
 
「細かい事は気にすんな」
 
「………………」
 
もう疲れた……そう思い、ツナは宿題を続けるため机に向き直る。
 
 
 
と、背後からザンザスが抱きついてきた。
 
「ちょっとザンザス?!」
 
「何だ」
 
「いや、どいてよ、宿題出来ないじゃん」
 
「出来んだろ」
 
「無理!!」
 
「……30分待ってやる」
 
「短っ!!無理だよ終わらないって!!」
 
「さっさとやれ」
 
「このっ………自己中野郎がぁ―――っ!!」
 
 
 
 
 
30分後、奇跡的にツナは宿題を終わらせたのだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
〜後書き〜
英語わかりません。
すごく適当なんで、違うと思います。
でも、私もこんなのやった事あります(笑)
例文を改造してキャラの名前に変えてみたり…。
2007.11.1

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