気まぐれ小話

□懺悔
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「助っ人登〜場〜っ」
 
 
 
 
正直嬉しかったよ
 
 
あそこに山本が来てくれなかったら
 
たぶん殺されてた
 
 
 
 
 
 
 
でもさ
 
山本
 
 
 
 
それ以上に俺はショックだったよ
 
 
 
当然のようにマフィアについて話す君を見て
 
ちょっと胸が痛くなった
 
 
 
本当にこの道に入り込んじゃったんだね
 
 
 
そして
 
そうさせたのはきっと俺なんだね
 
 
 
顎のその傷
 
それもきっとマフィア関係なんだろ?
 
 
 
 
 
ひとつひとつ
 
ボンゴレについて語る君を見て
 
 
さらに胸が苦しくなった
 
 
 
 
 
 

 
将来なりたいものは
 
野球の選手だっけ?
 
 
山本ならきっと夢じゃなかったよ
 
 
練習すごく頑張ってたし
 
野球大好きだったもんね
 
 
 
その夢も
 
俺がつぶしたことになるのかな
 
 
 
 
 
 
 
 
ねぇ山本
 
 
 
後悔してない?
 
 
 
 
君の事だから
 
強制されたとかじゃなくて
 
自分で決めたんだろうけど
 
 
 
それでも
 
こんな道の選択肢を与えたのも
 
きっと俺
 
 
 
 
 
 
 
 
今ならまだ間に合う?
 
 
 
過去に戻って
 
君との関係を絶てば
 
きっと平和な未来が与えられる
 
 
 
いや
 
もう遅いかな
 
 
リングも受け取っちゃったし
 
 
何より君は優しいから
 
仲間が傷つくのを自分が傷つくより何より嫌がるから
 
 
 
 
 
俺は仲間を
 
友達を守れなかったんだね
 
 
 
闇の世界に引きずり込んでしまったんだね
 
 
 
 
謝っても
 
 
謝っても
 
 
 
この胸の痛みは取れない
 
 
 

 
そもそも
 
誰に謝ればいいんだろう
 
 
 
 
君に謝っても
 
どうせ俺のせいじゃないって言ってくれるんだろ?
 
 
 
 
それは嬉しいようで
 
 
残酷だよ
 
 
 
 
だって
 
俺はどうすればいい?
 
 
 
誰に許してもらえばいい?
 
 
 
 
 
 
わかってる
 
 
これは俺の勝手なわがまま
 
 
 
誰かに懺悔したいだけ
 
 
 
 
 
 
 
 
でもね
 
矛盾してるけど
 
 
君がいてくれて
 
 
すごく嬉しい
 
 
 
これっておかしいよね
 
 
 
 
 
 
 
ねぇ山本
 
 
 
もしかしたら
 
 
 
みんな想いは同じなのかな
 
 
 
 
仲間を守りたいって
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その想いも
 
 
時には厄介だよね
 
 
 
 
同じ事を想っているのに
 
それが原因でお互いの想いは叶わないんだから
 
 
 
 
 
 
 
 
 
みんな大切
 
 
 
欲張りだけど
 
 
それが本音
 
 
 
 
 
みんな守りたい
 
 
それが想い
 
 
 
 
 
みんな死なないで
 
 
それが願い
 
 
 
 
 
 
 
 
 
願いは誓いに変わる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
みんな死なせない
 
 
 
俺の命に代えても
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
  
 
〜後書き?〜
シリアスっぽくて嫌。(だったら書くなぁ!!)
山ツナではありません。
山本は友達ですから。
ツナは心配なんです。
10年後に来て、ツナがラルと獄寺君と移動してるトコに助けに来てくれた時の話。
 
でも最後の誓いは逆に、ツナを守りたいと想う仲間達にとっては絶対にやめてほしい事。
 
こんなぐだぐだな語りですみません。
もっと集中して書きたかった・・・。
2007.10.6

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