Long novel
□破面現世パロ小説T
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真っ暗な視界の中聞こえてくる、小鳥のさえずり。暖かな日差し。
「うっ・・・・」
いつもとは違う朝に、ノイトラの意識はだんだんと目覚めてくる。
「なんだよ・・・こっちはまだ寝てェんだ・・・って、なんじゃこりゃァァ!」
ノイトラが驚いたのは、自分が着ているのが普段の服ではなく、バスローブだったからだ。
「おはよう、ノイトラ。ようやく起きたみたいだね。」
「ザ、ザエルアポロ、てめェなんで俺の宮に・・・・・」
そこまで言ったところで、ノイトラはあることに気付いた。
「オイ、ここどこだ?」
ここは自分の宮ではない。派手な壁紙に派手なカーテン。それに、もしここがウェコムンドなら太陽の光など入ってくる訳がない。
「ようやく気付いたのかい?ここは現世だよ。で、この部屋はホテルの最上階みたいだね。」
「・・・なんで俺は現世なんぞにいるんだよ。」
たしかに昨日床についた時は、自分の宮にいたはずだ。なのに何故いま俺は、バスローブ姿でホテルの最上階にいるんだ?そんな疑問がわかずにはいられなかった。