Long novel
□破面現世パロ小説W
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藍染&市丸side
「僕らはとりあえずこの辺りを探そうか。」
藍染と市丸がたどり着いたのは、通勤途中のサラリーマンが行き交う街だった。
「ほんまにこんなとこにスタークはいますの?」
白衣を脱いでスーツとなった市丸は、同じくスーツを着こなした藍染に問う。
「さぁ、それはどうだろうね。だが、何処にいるかの手掛かりもないんだ、とりあえず手当たり次第探すしかないだろう?」
そう言って藍染は何やら紙を胸ポケットから取り出し、歩いていたサラリーマンに声をかけた。
「すみません、このような外見の男を見ませんでしたか。」
聞かれた男性が顔を引きつらせる。
「それ、なんですの?」
市丸が藍染の持っていた紙を見ると、そこには下手としか言い様がない絵が描かれていた。
「す、すみません。知らないです・・・」
男はビクビクしているのか、笑いをこらえているのかわからない様子で、去っていった。