雅弥

□メモリーズ
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「**ちゃん、見てよコレ♪」


「裕次おにいちゃん??
なに・・・ふはっ。やだ、かわいいい〜っ!!!!」


「でしょ。この時は雅弥も“兄ちゃん、兄ちゃん”って後付いてきて可愛かったな〜☆」


「あ、これ左隅にいるの瞬くん?」


「そう、2歳くらいじゃないかな。
 瞬くんは小さいときから、図鑑とか見てるのが好きな子でね☆」


「小さい頃からインテリな…。」


「2歳だから、まだ写真見てるだけだろうけどね。
絨毯の上に、むんずって座りこんで図鑑見てる瞬くんの前で、雅弥がよく自分の夢を語ってたりしたよ。
しかも5歳のくせして、演説張り!」


「あはは、演説っ!」


「しかも、この時の雅弥には口癖があってね〜。」





ガチャ・・・





「裕兄〜、**知らねー…ってここにいたのかよ。
…なんだよ、2人してニヤニヤこっち見て…。」


「や〜、雅弥くんにも可愛い時代があったんだな〜って♪」


「んだそれ、どうゆー…
ばっ////何見てんだ!!!てか **に何見せてんだ、バカ兄貴っ!!!!」


「え〜、いいじゃん、可愛いんだから〜。」


「可愛いんだから〜♪」



「うっせぇ!!!…ほら、よこせ。」


「あぁ〜、…もう、1枚貰って机に飾ろうと思ってたのに。」


「おい…。
いんだよ、こんなん。
それよりも修兄がケーキ買ってきたぞ。
**がこないだ食べたいって言ってた店の…。」


「わー、やったー☆モーツァルトーっ♪」


「ほら行くぞ。」


「じゃアルバムはまた今度ね、**ちゃん♪」


「うん!」


「また今度すんな!!」












【昔の西園寺家の1コマ】


「みてろよ!ぜってーおれは、ちょーいちりゅーのせんしゅになるんだっ!!!」


「それは楽しみですね。
それにしても雅弥、一流なんて難しい言葉、よく知ってましたね。」


「…………わかんねーっ!
でもおれは、ちょーいちりゅーになるんだっ!!!」








【fin.】

08'09.10   KAHIME.


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