松田 隆実:第1章
□頑張れ、隆やん! 〜おまけ〜
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【おまけ】
「**ちゃん…。**ちゃん、聞いとるか…??」
完全にフリーズしとる**ちゃんの手から、俺は雑誌を取って顔を覗き込んだ。
しばらくすると、**ちゃんはのっそりと俺の方を見た。
「………はぃ…??」
心なしか、疲れとるように見えるんやけど…。
「慎のやつが、堪忍な…。
そんなん気にしたらあかんで…??」
そない言うたら**ちゃんは、はっと思い出したよぉに
ぎこちなくなった。
「いや…、その……、なんや…。
俺らには、俺らのペースがあるんやし…、………気にせんとってな…///??」
それを聞いた**ちゃんは、俺の方を伺うようにして、やっと言葉を漏らした…。
「松田さんも、行きたいとか…、思ってました……///??」
「え……、いや、なんや……。」
「松田さんは……、今まで彼女さんたちと………、こうゆうとこ、行かれたんですか……??」
「え………いや、その…。」
**ちゃんはしばらく俺を見て、
……もういいです…。と少し拗ねて出て行った。
のろのろと部屋を出ていた**ちゃんが閉めたドアの音を境に、
俺は手にしとる雑誌を思いっきり絞ったんやった。
慎〜〜〜っ!!!
【おわり】
08'12.01 KAHIME.