雅季
□彼の指先 〜おまけ〜
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【修一お兄ちゃんver.】
「ファンデーション…って、どれのことです??」
「あ、このコンパクトの…////」
「なるほど…。」
「ひ…っ////」
修ちゃんの指、なんかしっかりしてるっ!
剣道してたから…??
てか顔近…っ!!!
あぁ、もう何がなんだか…っ////
「**…??」
「ハイッ////」
「え……??
…なんでそんな固まってるんだ…?」
「ほ、ほぐれてマス…っ////」
裏返った声で、素っ頓狂なことを口にした私を見て、
修ちゃんはキョトンとしたあと、珍しく声を出して笑った。
「アハハ…っ!
…どうしたんだ??」
「にゃ、にゃんでもござらんっ////」
「あはははははっ!!!」
笑う修ちゃんを見て、だいぶ緊張が解けてきた私だけど、今度は別の羞恥心が出てくる…。
…これだけ笑われたあと、どうしろと言うのだろうか…。
「ごめんごめん…っ///
…緊張してた??」
「まぁ…////一応…。好きな人に触られると思うと…////」
「ん。ありがとな…??」
少しむくれる私の頭に、修ちゃんの大きな手が乗った。
「じゃあ、メイクして、少し大人なデートに行くか??」
「…うん♪」
その言葉に修ちゃんを見上げたら、
いつもと少しだけ違う、修ちゃんに見えた。
【おしまい】
08'11.15 KAHIME.