雅季

□彼の指先 〜おまけ〜
1ページ/4ページ

【修一お兄ちゃんver.】





「ファンデーション…って、どれのことです??」


「あ、このコンパクトの…////」


「なるほど…。」


「ひ…っ////」


修ちゃんの指、なんかしっかりしてるっ!

剣道してたから…??

てか顔近…っ!!!



あぁ、もう何がなんだか…っ////




「**…??」


「ハイッ////」


「え……??
…なんでそんな固まってるんだ…?」


「ほ、ほぐれてマス…っ////」


裏返った声で、素っ頓狂なことを口にした私を見て、
修ちゃんはキョトンとしたあと、珍しく声を出して笑った。


「アハハ…っ!
…どうしたんだ??」


「にゃ、にゃんでもござらんっ////」


「あはははははっ!!!」


笑う修ちゃんを見て、だいぶ緊張が解けてきた私だけど、今度は別の羞恥心が出てくる…。


…これだけ笑われたあと、どうしろと言うのだろうか…。




「ごめんごめん…っ///
…緊張してた??」


「まぁ…////一応…。好きな人に触られると思うと…////」


「ん。ありがとな…??」


少しむくれる私の頭に、修ちゃんの大きな手が乗った。



「じゃあ、メイクして、少し大人なデートに行くか??」


「…うん♪」


その言葉に修ちゃんを見上げたら、
いつもと少しだけ違う、修ちゃんに見えた。








【おしまい】

08'11.15   KAHIME.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ