ShortT
□手作り料理
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「フハハハハ残念だったな銀時!!やはり貴様は脳がイカれているのだろう」
「安心しろ。命に賭けても絶対てめーよりは丈夫だ。それより、その甘口カレーってのは?」
「それなら、このリュックの中に…」
どうせ人参とかじゃが芋とか、定番の具材を出してくるだろうな…
普通の常識人ならそうだ
が。
「ほら」
そう言いながら見せた手の上には
「……」
【クレ○ンしんちゃんの子供用甘口カレー】と書かれた箱があった。
「フッ、これ探すの苦労したんだぞ?貴様は糖が好きらしいから桂小太郎特製超甘口カレーに…」
「何が桂小太郎特製超甘口カレーだァァァ!!!」
「ぶべらっ!」
俺は、馬鹿の頬をグーで思いっきり殴った。
もう耐え切れなかった。
「てめーは言ってる事がぐちゃぐちゃなんだよ!」
「貴様っ武士を愚弄するか!!」
「お前みたいな奴は武士失格だボケェ!大体【クレ○ンしんちゃんの子供用甘口カレー】って…明らかにどっかの会社が作ったやつじゃねーかァァ!!」
「フン、俺がそう思っていればそうなんだ」
「意味分かんねーよ!何でてめー基準なんだよ。大体カレーに直接糖なんて入ってないからね!?」
「俺がそう思っていればそうなんだ」
「さっきと同じ台詞言うんじゃねェェェ!!」
今、どんだけツっこんだ俺!
何、俺は新八か!?今ならお前の気持ちが凄いわかるよ!
「まぁまぁ、落ち着け」
「誰のせいだと思ってんだこの馬鹿ヅラ!」
「馬鹿ヅラじゃない、馬鹿桂だ!!」
…馬鹿は否定しないんだ。 そこんとこ自覚してんだ。まぁそこ重要だからね。
「ところで銀時。えぷろんはあるか?」
「てめぇみてーなパープリンにエプロンなんぞ要らねーだろ」
「あっ、あった。借りるぞ銀時」
……人の話も聞けェェェェ!!!