ShortT

□夢うつつ
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『土方…好きだよ』



『俺もだ、銀時』



『じゃあヤってもいい?』



『なっ…そ、それは…』



『何?嫌なの?』



『ち、違っ…嫌じゃ…ない……』



『…拒むなら嫌なんだろ。…じゃあいいよ。』



『待てっ…違う…』



『顔と身体目当てで付き合ってやったのに断んのかよ』



『え………?』



『もういいよ。じゃあな』







顔と…身体目当て…?



嘘だろ………?



嘘だっ………銀時っ!!!











「何時まで寝てんだィ土方コノヤロー」


「!あ……そう…ご?」


総悟の言葉でハッとなり、気付くと机の上で俯せになっていた

あれ…夢か…。


「何寝ぼけてんですか。襲いますぜ」

「俺…寝てたんだな…」


静かに体を起こすと、首がボキッと鳴った


「〜〜っ!!痛っつぅ〜!!」

「そりゃ痛いでしょうよ。馬鹿ですかアンタは」

「てってめぇに言われたかないんだよ!!」


痛む首を押さえながら総悟を睨む

すると総悟はため息をつき、ニヤリと怪しい笑みを浮かべながら顔を近付けた


「なっ何だよ…」

「今回の夢にはまた俺が出てきましたかィ?」

「は!?」

「前回は正夢だったんでしょ?俺のした事が夢に出たとか言ってたじゃないですかィ」


そう、最近俺は正夢しか見ない。

総悟がバズーカ撃って俺が再び被害者になっただとか、マヨネーズが切れて苛ついて山崎殴ったりとか。

日常茶飯事な事が殆どだが、一字一句間違えずに見る事ァあまりないだろう。

とにかく、ここ数日正夢を見続けている。


「…はっ!!」

「!?ど、どうしやした?」


今日見た夢は…



まさか正夢……?

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