ShortⅠ
□俺のものっ！
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｢｢土方、帰ろうぜ｣｣
｢……………。｣
はぁ、また始まるよ
二人の馬鹿喧嘩が………
｢おーい万年欠席の高杉くーん？いきなり来て何俺のもんに手ェだしてんの｣
｢てめェこそ、教師の癖にいいのかァ？テストの答え合わせだって終ってねーんだろうが｣
…何故か俺を挟んで喧嘩
中学生かっつーの。
｢はぁ…分かってないね高杉は。土方は授業中いつもあの綺麗な目で俺を見てんだよ。で、たまに話し掛けてくるんだ…。要するに、土方の眼中には俺しかいないの｣
いやいや、それは授業中だからだろ!!?
話し掛けるって…それは質問とか意見とかだろうが!!
｢フン、甘ェな。俺の方が遥かに土方に近い。…聞いて驚くんじゃねェぞ？｣
……？高杉とそんなに言えるようなやりとりあったっけ……。
｢んだよ？勿体ぶらずに教えてよ高杉君｣
｢フン……実はな……
土方(のｼｬｰﾍﾟﾝ)に俺の(ｼｬｰﾍﾟﾝの芯)を入れた。｣
※()内は言ってません
｢｢えﾞえﾞえﾞえﾞ!!!!｣｣
()を強調しろォォォォ!!!!()読まないと何か別のもんになるだろーがァァァ!!!!
｢…ま、負けた…。まさか万年欠席馬鹿にこの銀さんが負けるなんて……｣
｢フン。ざまぁみやがれ。これにこりて俺の通知表はオール10にしろよ｣
高杉鬼ィィィ!!!!!
｢高杉君。あんま調子乗んじゃねぇよ？それに、よく考えたら俺もあったわ｣
｢……ハッ。俺達以上の仲なのか？ありえねー｣
｢いや俺達以上の仲って何だよ!!別にお前と何の関係もねぇよ!!｣
｢前に(ｱｲｽｷｬﾝﾃﾞｨｰ買ってあげた時)俺の(分まで)舐めてたよな｣
｢なっ………!!!｣
｢なっ………じゃねェェェェ!!!!何勘違いしてんだ!!()内はっきり言えぇ!!!｣
ていうか、このクソ教師とアイスなんて食べた経験すらないんですけどォォォ!!?
｢マジアルか!!トッシー、そんな事先生にするなんて見損なったネ!!｣
｢いやしてねーよ!!?誰が好き好んでそんな事するか!!｣
｢それ…舐めるって…まさか私の先生にフоラ…｣
｢猿飛ィィィ!!!まじ殺すよ!?してねーって言ってんだろうがァァ!!｣
｢酷いッスよトシ!!私の高杉様に手を出すなんて!!｣
｢だ・か・ら!!!何にもしてねーよ!!!寧ろさっきの説明なら俺は手を出された方だろうが!!!｣
｢土方は俺のだ。教師は首つっこむんじゃねェよ｣
｢いーや？土方はもうすぐ坂田十四郎になるから｣
｢それを言うなら一時間後に高杉十四郎になるぜ土方は｣
｢じゃあ、30分後になるわ～｣
｢なら、もう現時点で高杉十四郎でいーだろ。帰るぜ、高杉十四郎｣
｢いや…高杉でも坂田でもなく土方という苗字があるんですけど…｣
結局…
最終的に俺を真ん中に挟んで喧嘩しながら3人で帰った…
END
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