ShortT

□俺のものっ!A
1ページ/1ページ

朝。


寝坊した為、食パンをくわえて玄関に行く。


「やべっ!!」


急いでドアノブを掴もうとした時、ある聞き慣れた声が聞こえた




「テメェ何でここにいんだァ!?」

「土方を迎えに来たからじゃん。最近坂本から車貰ったからな、それで来た」




…はぁ…。

こいつら俺の家の前で何やってんだアアァ!!!



「大体、高杉。おめーこそ自転車で来てるけど、今からじゃ間に合わねーよ」

「それは土方も一緒だ。どうせなら俺の後ろに乗せてく…。それにしても、遅ェな」




てめー等がいるから玄関から出られないんだよ!!!

とっとと諦めて帰れエェ!!



「…大体この車、何だァ?明らかに中古車じゃねェか」

「あっ、触るんじゃねーよ!これはな、土方と愛を深めるための場だ」

「…ふざけんなァ!!」




銀八の発言に神経が何本か切れた気がする。うん。

高杉が叫んだ直後、『ガン』と鈍い音が響いた 




「おいィィ!!高杉てめっ、何やらかしてんだアァ!!」

「ムカつくから金属バットでボンネット殴った」

「……高杉イイィ!!!」




…銀八。車壊されたのか。何て破壊力だ…。

普通担任の車バットで殴るか…?

銀八が叫んだ直後、今度は『ガシャーン』と聞こえた



「!!!」

「あらあら。高杉君のチャリドブに入っちゃったねぇ。え?何?あれ使うの?」

「……テンメェエ!!!」




ヤバイ!!これ続けたらヤバイ事になる!

いや、もう既にヤバイ状態だが。

俺は仕方なくドアノブを引いて出た。




「おい!何してんだてめー等!!」

「「!」」




結局…


高杉のチャリを銀八の車に乗せて三人で登校した…



END


あとがき

『俺のものっ!』が好評でしたので第二弾も作りました。

宜しければ感想お願いします!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ