ShortT

□差
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「…沖田隊長、どうしたんですか?さっきからボーッとしちゃって」



「あ、別に何でもないでさァ……」



今は山崎と、買い物中



「いや、山崎『と』じゃなくて山崎『が』じゃないですかコレ」



「るせーやジミー」



「誰がジミーですかアァ!!!だって、実際カゴに物入れてんの全部俺じゃないですか」



「どーでもいーんだよ、ンなこたァ。黙ってくれねーかィ」



「お金だって、何故か自腹だし…何円かかると思ってるんですか」



後ろで何かブツブツ言ってるがまぁ気にしない。



先程、副長室を飛び出して山崎の所に来るまで土方が追っかけてでもくるかなーなんて思ったが


……結局来ないし?



真撰組の門を出るときにチラッと見たら


懲りずに近藤さんと談話してるし。



俺が嫉妬してるのを知ってて談話してるのかは知らねーが



………マジで腹立つ。



ムシャクシャしたから、俺は売り物にあった卵をグチャッと潰した。



「あ゙ぁ゙ぁ゙!!隊長これ売り物なんですけどオォ!!」


「知らねーし」



「一回で八個入りの卵を全部潰すなんてどんだけイライラしてんですか!!」


「………別に」




すると、山崎は俺の手をとって店外に出た



「ちょ、何しやがんでィ」


「あのまま店内に居たら色んな物壊しそうなんで」




そうして入り口の近くで、まず質問された。



「隊長、何があったんですか?」



「だから、別に何も……」



そこで山崎は俺のすぐ横の壁を叩いた



バンッ



「や、山崎……?」



「…副長ですか?やっぱり」


「!?」



な、何で



解るんでさァ……





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